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シャッターアイランド [映画]

シャッターアイランドを観た。

お話のどんでん返しや、複雑さなど映画たる部分も沢山あったし、
ディカプリオの演技も良いのだけど、、、

何故スコセッシがこれを撮りたかったんだろう?というのが見えて来なかったのが
一番納得がいかない所だった。
ウム。。。良い脚本、良い役者、十分な予算に囲まれていたら、
この位の映画はスコセッシでなくても撮れると思うのだ。
それを敢えて取り組んで、何かそれ以上のもの。そういうモノが見えてこなった
というのが、どうにも不満なのです。
そして、映画が始まるまえに「色々仕掛けがあるから、よーく観て下さいね!」
なーんて、わざわざ断わりを画面で入れる所。これはスコセッシの意向とかでは
ないと思うけど、そこまで観客を教育しなければいけないのか??

この演出(と敢えて言うけど)は、客を馬鹿にしているか、
もしくは自分の映画に自信がないのか?としか思えなかった。

確かに最後、そして最後の最後は、かなり複雑で、それが映画のラストをとても
味わい深いものにしている。
だけど、スコセッシの演出、ストーリーの運び方、そして十分に説明を挟み込める上映時間
を考えると、あんな文字は出す必要はない!
ちゃんとラストシーンの意味は通じると思う。
最近の客は、よっぽど馬鹿なんだろうか??
1800円もの金を払って、こちらの観る側も真剣なのだ!
まぁ、もしかしたら、俺が古い人間で、映画が大好き過ぎるだけなのかもしれないけど。。

ネタバレになってしまうので、あまり内容には触れないけど、
ラスト近くの、湖畔の家のシーン。あの映像美!!
あれを期待しているのだ!私は!スコセッシに!!
また、捕虜にした人間を並べて撃つ時のレール撮影!も好きなシーンでした。

ディカプリオも流石!の演技です。あのくたびれた感じなのに眼光だけは異様に鋭い
というのは、この映画の配役にピッタリの役作り。
ただ何だろうな、、、
あの緊張感を敢えて外すシーンが必要なんじゃないかなー。それが頭痛を伴う所なのかな。
あ、洞窟のシーンはそんな感じか。

スコセッシという部分を抜けば、映画として大変面白く、結構一般受けもすると思う。
暗い話だけど、とても映画的な話だ。(一般的にね)
自分の興味と映画に観たいものが噛み合わなかっただけで、
エンターテイメント映画と張り合える面白い映画だと思う。

映画に何がしかの娯楽性より芸術性を求めてしまう傾向が最近の自分にあるのかもしれない。
なんか、自分の側に問題があるような気がしてきました。
ただね、映画を愛しているのなら、テレビのような文字の説明演出はしてはいけないと
思うのだよ。映画にとって、とても厳しい時代なのかもしれないね、今は。
たくさん観に行かなきゃ!!
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