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KING OF TOKYO O FILME [映画]

KING OF TOKYOアマラオのドキュメンタリー映画。

今年行われた引退試合に始まり、彼の生い立ち、軌跡を様々な人たちのインタビューを交えながら構成されたドキュメンタリー映画。最後にまた引退試合に戻って映画は終わる。

正直な所、アマラオが在籍している時からFC東京のサポーターをやっている人間に取っては、
出てくる話、エピソードは、それこそ子守唄のように、見知った事柄である。
勿論、ブラジル時代の話などは、直接関わった当事者達が出てきて話す事だから、特別な事だと
思う。ただ映画という表現から来る感動というものはない。
(でも伝説の90分アマラオコールの話は何度聞いても泣けるが)

ただ、この映画を作ろうとした一番の動機というか、意味は、正にアマを『歴史に残す。』という事なんじゃないのかな?と思った。
これは、私の映画感ではあるが、上映される映画というのは、確実に人類史に足あとを残す事になるのだ。
と思う。勿論フィルムという形としても残るし、映画館の上映記録としても残るしだが、
音楽のリリースの事を、「ドロップアウト」と言うように、
映画上映というのは、この「産み落とされる」という感覚がある。

だから、この作品は、DVDの発売だけでなく、映画館で上映したという記録と記憶を取った事が素晴らしい事だと思う。これによって、極東のフットボールリーグで確実な人気を得た一人のブラジル人プレーヤーが居たという記録が、事実が、世の中に完全に産み落とされたのだ。

世の中には、それこそサッカーというジャンルだけでも、たくさんの映画がある。ちょっと前にペレの映画もやっていたし、FIFAが協力した映画もちょっと前に造られたしね。
その流れのひとつにこの映画も乗ったんだと思っている。映画は世界の共通言語だから、この映画が、世界のどこかの映画館で流れる可能性はゼロじゃない。

この映画を造った人たちは、そういう事実を分かっていて、ドロップアウトをしたような気がしてならない。少なくとも商業主義では全く無い。と思う。儲けるだけならDVDリリースだけで、だいたいの売り上げがはじけちゃうもん。この映像の持つキャパなら。
ただ、楽しい。という場所は越えて、映画として映画館でリリースする事実の意味性を分かってる感があって、とっても素晴らしいと思った。
アマラオという人間が、地球の人類史に刻まれたのだ。
地球規模のフットボールの歴史の中にも。

俺たちにとっては、勿論世界にひしめくスター選手達と同列の、いやそれ以上の扱いである彼の、
なんというか普遍的な人間としての暖かさは、フィルムに刻まれていた。と思う。
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