バーン・アフター・リーディング [映画]
全く、よくこんな複雑怪奇で緊張感ある緩い映画を撮る事が可能になるもんだ。
常に新作が気になる、コーエン兄弟の作品。
この空気感は、ホント彼らのものだなーと思う。
全く緩んでないんだよ。
ちゃんと緊張感があって、観ている方も、それなりに画にきちんと相対しているんだ。
でも、所々の、なんとも言えないホントの緩みと、
緊張感があるのに、その中を粒子のように緩さが飛んでいるような画作りが、
全編で恐ろしいレベルで展開されているから、逆説的にも、観ている方も気が抜けない。
緩む時を見逃してはならぬ!みたいな。
それは、勿論、脚本と演出がしっかりしているからに違いない。
全く、これも、一体、どうしたらこんな脚本を思いつくんだろうね。
ホント楽しんで、このホンを考えたに違いない。
ストーリーを全く人に説明出来ない。そうCIAさえ説明出来ないように。
なんて言うか、プロの脚本のみを仕事としている人間には思いつかないだろうし、
初めから自分たちで映像化する事が分かっているからこそ書けるホン。そんな気がする。
つまりハナからコーエン兄弟にしか創り得ない作品なのだ。
このような映画が、存在出来るのがアメリカなのだ。
それこそ、アメリカのどうしようもない土地の広さの象徴のような気がするのが、
コーエン兄弟なのだ。奥の深さとかではない、どうしようもない広さ。
だだっぴろさ。どんなものでも受け入れる深さじゃない広さ。
コーエン兄弟の作品を観ていると、アメリカという国の結構大きな一側面を感じる。
例えば、人口の7割の人が自国から出た事が無いとか、銃や殺人の数の多さとか、
単純に負と言い切れない何か。その象徴としてコーエン兄弟は作品を産み出している。
それも、勿論自覚して。
役者についても、何か書こうと思ったけど、クルーニーもピットもマルコビッチも他の脇役に
至るまで、コーエン兄弟の描きたいものが分かっている。いや、コーエン兄弟の演出に全幅の
信頼を置いて演技をしている。のだろう。作品とのマッチングは完璧だ。
とにかく、どんな所からもコーエン兄弟の息吹が感じられる。
正直、人に勧められるかと言えば、勧めるような映画じゃない。第一説明出来ないんだもの。
ただ、アメリカというだけでなく、映画というジャンルそのものを広げ続けてくれるのは、
間違いなくコーエン兄弟で、そんな風に映画を愛せる人は、勧めなくても、彼らの事は掴んで
劇場に足を運ぶと思う。
彼らは、やっぱり映画を撮る為に産まれて来た人々で、そんな人たちの作品を観るのは、
映画ファンのひとつの楽しみなのです。
常に新作が気になる、コーエン兄弟の作品。
この空気感は、ホント彼らのものだなーと思う。
全く緩んでないんだよ。
ちゃんと緊張感があって、観ている方も、それなりに画にきちんと相対しているんだ。
でも、所々の、なんとも言えないホントの緩みと、
緊張感があるのに、その中を粒子のように緩さが飛んでいるような画作りが、
全編で恐ろしいレベルで展開されているから、逆説的にも、観ている方も気が抜けない。
緩む時を見逃してはならぬ!みたいな。
それは、勿論、脚本と演出がしっかりしているからに違いない。
全く、これも、一体、どうしたらこんな脚本を思いつくんだろうね。
ホント楽しんで、このホンを考えたに違いない。
ストーリーを全く人に説明出来ない。そうCIAさえ説明出来ないように。
なんて言うか、プロの脚本のみを仕事としている人間には思いつかないだろうし、
初めから自分たちで映像化する事が分かっているからこそ書けるホン。そんな気がする。
つまりハナからコーエン兄弟にしか創り得ない作品なのだ。
このような映画が、存在出来るのがアメリカなのだ。
それこそ、アメリカのどうしようもない土地の広さの象徴のような気がするのが、
コーエン兄弟なのだ。奥の深さとかではない、どうしようもない広さ。
だだっぴろさ。どんなものでも受け入れる深さじゃない広さ。
コーエン兄弟の作品を観ていると、アメリカという国の結構大きな一側面を感じる。
例えば、人口の7割の人が自国から出た事が無いとか、銃や殺人の数の多さとか、
単純に負と言い切れない何か。その象徴としてコーエン兄弟は作品を産み出している。
それも、勿論自覚して。
役者についても、何か書こうと思ったけど、クルーニーもピットもマルコビッチも他の脇役に
至るまで、コーエン兄弟の描きたいものが分かっている。いや、コーエン兄弟の演出に全幅の
信頼を置いて演技をしている。のだろう。作品とのマッチングは完璧だ。
とにかく、どんな所からもコーエン兄弟の息吹が感じられる。
正直、人に勧められるかと言えば、勧めるような映画じゃない。第一説明出来ないんだもの。
ただ、アメリカというだけでなく、映画というジャンルそのものを広げ続けてくれるのは、
間違いなくコーエン兄弟で、そんな風に映画を愛せる人は、勧めなくても、彼らの事は掴んで
劇場に足を運ぶと思う。
彼らは、やっぱり映画を撮る為に産まれて来た人々で、そんな人たちの作品を観るのは、
映画ファンのひとつの楽しみなのです。
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